Krosa

兵庫県在住の社会人(6年目)が、日々の出来事を日記感覚で綴ります。

8か月間の温かい思い出

家庭教師としてバイトをしているボク。
一昨日、ある生徒さんとの最後の指導を終えました。


大学3年になって、そろそろ長期バイトを始めようと思い立ち、家庭教師をすることに。
ちょうどボクが夏休みに入った頃に、その生徒さんの指導が始まりました。
生徒さんは中3の男の子で、理系科目を教えていたのですが、すぐに理解してどんどん問題を解けるようになる単元もあれば、なかなか定着しないものもありで、教える側としても学ぶことが多かったです。

顔合わせのときから、雰囲気のいいご家庭だとは思っていましたが、回を重ねても変わらず温かく迎えてくださり、非常に指導しやすかったです。
休憩中のおやつも、普段ボクが食べる安っぽい菓子ではなく、立派なものを出していただきました。

生徒さんはもちろん、ご家庭との関係もよかったと自負しています。
生徒さんの誕生日にはシャーペンをプレゼントしたり、休憩時間には、生徒さんの弟さんや妹さんとマジックをしてみたことも。
また、ご家庭で飼われているワンちゃんが、やたらとボクに寄ってくるんです。
懐いているのか威嚇しているのかは分かりませんが、雰囲気的には前者じゃないかと思っています。

で、2月には生徒さんの高校入試がありました。
入試直前に指導した際、生徒さんも自信があったようなので不安はありませんでしたが、無事に希望の高校に合格。
以降の指導は、高校数学の予習を進めました。


そして、一昨日の金曜日。
いつも通り指導をし、最後に「ボクの指導や態度に関して、これまでに不満を感じたことがあれば言ってほしい」と伝えたところ、「家に来るのが早すぎたことがあった」ということを言われました。
つまり、ボクとしては遅刻するわけにはいかないので早めに到着するようにしていたのですが、逆に迷惑になっていたようでした。
それ以外の指摘はありませんでしたが、いい勉強になりました。

家を出る前に、親の方からプレゼントをいただきました。
紙袋に入れて渡されたので、中身は帰ってから見ようと思い、お礼を言ってお別れ。
生徒さん、弟さん、妹さんに加え、お母さんまで見送ってくださり、本当にいいご家庭でした。

帰宅後、さっそく紙袋の中を見てみました。
まず出てきたのはケータイマグ、すなわち水筒ですね。
大学で喉が渇くことがあるので、水を持っていくのに使おうと思います。

で、もう一つの方のプレゼントにボクは驚きました。
なんと、映画のギフトカードが入っていたのです。
生徒さんとは、ボクが映画好きだという話をしたことがあるのですが、親の方に話した覚えがありません。
プレゼントを用意してくださったのはお母さんだと思うので、多分、生徒さんからそういう話を聞いて、わざわざ用意してくださったんでしょう。
そこまで考えが及んだとき、ちゃんとあの場でプレゼントを開けて、ここまで気を遣っていただいたことにお礼を言うべきだったと思いました。
常識知らずの自分の愚行に後悔する一方で、ボクは心の底から感動しました。


ということで、約8か月間の指導が終わりました。
「家庭教師の仕事はラクだ」と思っていましたが、家庭教師という仕事がラクなのではなくて、生徒さんとその家族の方に優しく接していただいたからこその「」だったのです。
指導期間中はそんなに考えもしませんでしたが、思い返せば、とても楽しかったです。

温かい時間と貴重な経験、本当にありがとうございました。
またいつか、出会えることを願って……。