Krosa

兵庫県在住の社会人(6年目)が、日々の出来事を日記感覚で綴ります。

おおかみこどもの雨と雪

※ネタバレ注意!
 
 
期末テストが始まり、いよいよ授業も大詰め。
「忙しい分、ご褒美は大切」ということで、週の終わりに映画です。(笑)
今日観てきたのは、「時をかける少女」や「サマーウォーズ」で注目を集めた細田守監督の最新作、「おおかみこどもの雨と雪」です。
 
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この物語は、人間と「おおかみおとこ」との間に生まれた、「おおかみこども」の成長を描いたものです。
 
最初に、グッズの話。
 
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ボクは、文房具系のグッズを集めるのが趣味なのですが、特に「下敷き」、「クリアファイル」、「しおり」は、最近の3トップなんです。(笑)
で、この作品のグッズコーナーを見ていて1番気に入ったしおりを買うことにしました。
 
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フィルム型のしおり。
可愛らしいデザインです。
 
では、ストーリーを簡単に。
 
主人公・は、大学で出会った1人の男と恋に落ちます。
あるとき、男の正体が「おおかみおとこ」だと知った花ですが、それを受け入れ、2人で暮らすことに。
子供を産む準備をする花と、人間の姿で仕事に励む「おおかみおとこ」の間に、遂に1人目の子供・が生まれます。
ところが、2人目の子供・が生まれた直後、「おおかみおとこ」は死んでしまいます。
悲しみに暮れる花ですが、その後、2人を育てていく決意を固め、都会から田舎へと引っ越し
3人の新たな生活が始まります……。
 
ここからはボクの感想を。
 
物語の前半は、「子育てにおける母親の苦労」を感じました。
妊娠中の悪阻(つわり)から始まり、出産、夫の死、そして「おおかみこども」の世話……。
人間の子供を育てるのも大変なのに、「おおかみこども」を相手に、花は更なる苦労を。
しかし、そんな状況でも、くじけずに優しく2人を育てていく花の姿は、母親の素晴らしさを改めて実感させてくれるものでした。
 
そして後半は、「子供たちに迫る、『おおかみ』と『人間』の選択」がテーマに。
元気いっぱいの姉・雪と、大人しい弟・雨は、大自然の中で過ごすうちに、それぞれの生き方を見つけていきます。
「人間」として小学校に通う雪と、「おおかみ」として山で過ごす雨。
きっと、「どちらが正しい」とは言えない問題ですが、2人にとって難しい選択だったと思います。
 
さて、次は全体的な感想。
 
まず、風景の1つ1つが非常にリアルで美しかったです。
大きな雲や夕暮れの山々はもちろん、洗濯機の中で渦巻く水や美味しそうな焼き鳥など、日常生活の一部分までもが鮮明に描写されていて、綺麗でした。
 
あとは、「世界観」ですね。
ボクみたいな人が偉そうに語れるものではないかもしれませんが、大自然を舞台に成長していく人間を描いた作品って、ホントに心が温まって、生きる元気を与えられるんです。
様々な困難を乗り越え、それぞれが歩むべき道を進んでいく。
それって、簡単にできることじゃないから、こういう映画を観ると勇気が湧いてくるんです。
……なんて、ちょっとカッコつけちゃいましたかね?(笑)
 
では、最後に評価です。
 
評価: ★★★★★★★☆☆☆
 
「あれ、星少なくない?」と思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
 
確かに素晴らしい作品なのですが、やや感動に欠けたかな、という気がします。
前作の「サマーウォーズ」のような達成感も小さかったですし……。
今作のラストは、輝かしくて立派な中に、ちょっぴり寂しい感じが漂ったものでしたが、やるせない気持ちがボクには残りました。
 
それにしても、この作品は、「となりのトトロ」を連想させるような雰囲気で、何だかジブリ作品に近いように思いました。
こんな温かい作品が、たくさん製作されることを願っています。
 
あと、「時かけ」に「サマーウォーズ」、「おおかみこども」と、細田さんの作品にはハズレがないので、次回作にも期待ですね。
 
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