Krosa

兵庫県在住の社会人(6年目)が、日々の出来事を日記感覚で綴ります。

万能鑑定士Qの事件簿 XII (松岡圭祐)

※ネタバレ注意!
 
 
先日、「万能鑑定士Qの事件簿 XII」を読み終えました。
 
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太陽の塔」を鑑定してほしいという依頼を受け、莉子は大阪へ。
そこでは、謎の人物からの挑戦が待っていた。
果たして、「太陽の塔」に隠された秘密とは……。
 
 
今回は誘拐事件がテーマ。
冒頭から引き込まれました。
 
雨森華蓮と対決したときのように、謎の人物によって鑑定能力を試される莉子。
彼女は、おなじみの小笠原悠斗、そして、服役中の華蓮にも力を借りて、次第に事件の真相を明らかにしていきます。
 
華蓮が、たった1枚の写真から精巧な贋作を作る場面は印象的でした。
そして、「人はいつでも夢の一歩手前よ」という言葉。
心が明るくなるような響きがあります。
 
終盤の、莉子が推理を披露するシーン。
例によって、本作も様々な伏線が用意されていましたが、今回の推理には久しぶりに驚きました。
ハイパーインフレのときのような衝撃がありましたね。
まあ、現実で可能なトリックかどうかは微妙ですが……。(笑)
 
そして、事件後のクライマックス。
表紙にもあるように、ウェディングドレスに身を包んだ莉子が登場し、一瞬「おぉ、これはゴールインか」と期待しましたが、まあ……ね。(笑)
 
あと、ラストでダイヤを奪った犯人が最後まで明らかにされず、「誰だったのだろう」と思ってネットで調べてみたところ、これまでの12作の中に出てきた人物の誰かだという噂を発見。
これって、公式の情報なのでしょうか。
ざっと考えてみましたが、ボクには該当人物は分かりませんでした。
うーん、最後にモヤモヤが残ってしまった……。
 
 
全体的に、非常に面白かったです。
初めて「万能鑑定士Qの事件簿」を読んだときのワクワク感が、久々に味わえました。
 
評価: ★★★★★★★★★★
 
こちらも久しぶりの満点。
舞台が大阪ということで、他の事件より身近に感じられたのもよかったです。
 
 
さて、これで「事件簿」シリーズは終わり。
12作を読み終わった今、やはり続きを読みたいという気持ちがあるので、もうしばらくQシリーズの作品を読んでいきたいと思います。
 

 
万能鑑定士Q」シリーズ 読了リスト
 
 
01 万能鑑定士Qの事件簿 I (2014/6/5-2014/6/11)
02 万能鑑定士Qの事件簿 II (2014/6/11-2014/6/18)
03 万能鑑定士Qの事件簿 III (2014/6/19-2014/6/29)
04 万能鑑定士Qの事件簿 IV (2014/6/30-2014/7/13)
05 万能鑑定士Qの事件簿 V (2014/7/13-2014/7/25)
06 万能鑑定士Qの事件簿 VI (2014/7/26-2014/8/9)
07 万能鑑定士Qの事件簿 VII (2014/8/11-2014/8/22)
08 万能鑑定士Qの事件簿 VIII (2014/8/25-2014/9/6)
09 万能鑑定士Qの事件簿 IX (2014/9/9-2014/9/28)
10 万能鑑定士Qの事件簿 X (2014/9/29-2014/10/11)
11 万能鑑定士Qの事件簿 XI (2014/10/12-2014/10/27)
12 万能鑑定士Qの事件簿 XII (2014/10/27-2014/11/13)