※ネタバレ注意!
刊行済みの古典部シリーズ作品を全て読み終わったので、その流れで「米澤穂信と古典部」を読みました。

古典部シリーズに関する作者インタビューをはじめ、新作短編「虎と蟹、あるいは折木奉太郎の殺人」や作家対談、読者などからのQ&Aがあり、読み応えのある1冊でした。
巻頭のインタビューでは、事件に好奇心満々で関わっていく高校生なんかいない、的な話が出ていて、コナン(新一)が全否定されていて少し面白かったです。(笑)
古典部シリーズの新作短編「虎と蟹、あるいは折木奉太郎の殺人」は、「ふたりの距離の概算」以外で大日向友子が出てくる貴重な回ですが、何より中学の3年間連続で読書感想文が賞を取ったり手本になったりしている奉太郎の活躍が凄まじいですね。
1つ気になったのは、なぜ奉太郎は本歌取りしてまで面倒なことをしようと思ったのか。
省エネ主義とは真逆のような考えですよね。
確か、その理由については触れられていなかったはずなので……。
米澤さんと作家さんの対談記事を読んでいると、古典部シリーズの話のベースになったという過去作を読んでみたくなりました。
古典部シリーズ作品とはちょっと違う感じの衝撃や発見があったりするんだろうなと思います。
ただ、当面は東野圭吾さんの作品を読破することを目指しますし、最近、その後は米澤さんの作品も全部読んでみたいとも思い始めたので、その後かな。
そうなると、10年は先になりそう。(笑)
巻末にあった古典部シリーズの用語を紹介した記事の中で、ピアノ部の記載が気になりました。
奉太郎たちが神山高校に入学した頃に里志の話に出てきたピアノ部ですが、その年の文化祭には参加していなかったとのこと。
ここで読むまで気づきもしませんでしたが、何かの伏線なのでしょうか。
気になりますね。
シリーズ本編を読むのとはまた違ったシリーズの楽しみ方だったなと思いました。
評価: ★★★★★★★★☆☆
読書期間: 2025/09/02 - 2025/09/11
さて、もう本当に古典部シリーズの復習は完璧です。
そろそろ最新作の情報をくれ……!