※ネタバレ注意!
米澤穂信さんの古典部シリーズ既刊分を読破したので、また東野圭吾さんに戻ろうかと思っていたのですが、ネットを見ていて「小市民シリーズ」というのがあることを知りました。
同じく米澤さんが書いておられて、メインキャラも高校生。
古典部シリーズに似た印象を受け、読んでみたくなりました。
ということで、小市民シリーズ1作目の「春期限定いちごタルト事件」を読んでみました。
本作の主人公は、高校1年生の小鳩常悟朗。
頭が切れることを自覚しているようなので、折木奉太郎とは違ったタイプのキャラですね。
作品の雰囲気としては、日常の謎を解いていくという意味でも古典部シリーズによく似ています。
違うのは、主人公が目指すのが省エネか小市民かという点。
個人的には、奉太郎の方が感情移入はしやすかったです。
短編が5作収められた本作。
1番気に入っているのは、「おいしいココアの作り方」ですかね。
答えを思いついては却下される、というのを繰り返すのが何だか頭によさそう。(笑)
あと気になるのは、小佐内さんの過去。
ちらっとどういう人間だったかは書かれましたが、具体的なエピソードまでは展開されませんでした。
今後、続編を読んでいけば明かされるときが来るのでしょうか。
1作目を読み終わった時点では、まだ本シリーズの面白さを痛感するという段階ではないです。
しかし、だからといって2作目以降を読まないのも気持ちが悪いので、とりあえず読み続けようと思います。
評価: ★★★★★★★☆☆☆
古典部シリーズとは似て非なる雰囲気の小市民シリーズ。
次作以降に持ち越されたと思われる伏線もいくつかあるので、そこに期待します。
小市民シリーズ 読了リスト (2020/08/17 -)
1. 春期限定いちごタルト事件 (2020/08/17 - 2020/08/28) ★×7