※ネタバレ注意!
米澤穂信さんの「夏期限定トロピカルパフェ事件」を読み終えました。
小市民シリーズの2作目。
序盤を読みながら、何か大きな転機を迎えそうな流れだなとぼんやり思っていました。
結果的に方向性は予想と異なりましたが、まさしく大きな転機を迎える結末でした。
小市民シリーズは、これからどうなっていくのでしょう。
本作では、小佐内さんの「狼」の部分が爆発しましたが、思い返せば前作の初登場の場面からは想像もつかない豹変ぶり。
おとなしくてこぢんまりした人だからといって、中身はわからないということですね。
何か、人って難しいな……。
相変わらず伏線は多かったのですが、珍しく想像していたような流れで話は進み、ラストで衝撃を受けたという感じです。
まあ確かに、2人でいるから素の自分を出してしまうというのでは、互恵関係は破綻していますよね。
バッドエンド、なのかはわかりませんが、なかなかヘビーな結末だったと思います。
やはり気になるのは、小市民シリーズの今後の展開。
縒りを戻すことになるのか、あるいは小佐内さんなしで物語が進んでいくのか。
評価: ★★★★★★★★☆☆
前作を読み終わった後は、「まあ、今後の展開次第だな」という感想でしたが、ようやく面白くなってきました。
小市民シリーズ 読了リスト (2020/08/17 -)
1. 春期限定いちごタルト事件 (2020/08/17 - 2020/08/28) ★×7
2. 夏期限定トロピカルパフェ事件 (2020/09/01 - 2020/09/10) ★×7