Krosa

兵庫県在住の社会人(6年目)が、日々の出来事を日記感覚で綴ります。

片想い (東野圭吾)

※ネタバレ注意!
 
 
昨日、「更新は一時中断」というお知らせをしたばかりなのに、記事を投稿です。(笑)
読み終わった本のレビューを書いておこうと思ったからです。
東野圭吾さんの「片想い」を読みました。
 
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600ページ越えの分厚い文庫本ですが、バイトの行き帰りに読んでいると、かなり早く読み終わりました。
 
「大学時代の女友達は、10年後に再会したとき、男の姿をしていた」というのが、この物語の始まり。
殺人事件などもストーリーに絡んでくるものの、この作品での最大のテーマは、「男とは何か、女とは何か」ということです。
性同一性障害半陰陽など、いろんな人の生き方を知りました。
 
男と女は、メビウスの帯のような関係だ」ということで、人は誰もが男であり、女である。
また、人はそのどちらでもない。
そんな深いテーマが、この作品で扱われていました。
 
とにかく深いんです。
言葉では説明しにくいです。
実際に読んでいただけたら、きっと深く考えさせられます。
 
また、タイトルの「片想い」の意味。
様々な形ではあるが、きっと誰もが経験します。
このタイトルには、多くの意味が込められているのです。
 
あと、クライマックスは悲しかった……。
仕方がないのかもしれないけど、辛い終わりでした。
 
評価: ★★★★★★☆☆☆☆
 
テーマが非常に難しいので、完全に理解することなどできません。
ただ、自分の生き方に苦しむ人達の気持ちが少しでも分かったなら、この作品を読んだ価値は十分にあると思います。
 
来週からは、東野圭吾さんの「変身」を読もうと思います。
 
 
読んだ本リスト
 
01 放課後 (2012/5/10 - 2012/5/31)
15 宿命 (2012/8/9 - 2012/8/21)
30 あの頃ぼくらはアホでした (2012/6/21 - 2012/7/4)
33 名探偵の掟 (2012/7/24 - 2012/8/8)
44 片想い (2012/8/28 - 2012/9/8)
48 時生 (2012/6/1 - 2012/6/21)
49 ゲームの名は誘拐 (2012/8/23 - 2012/8/28)
65 流星の絆 (2012/7/5 - 2012/7/23)
73 あの頃の誰か (2012/4/10 - 2012/4/24)