※ネタバレ注意!
昨日、「更新は一時中断」というお知らせをしたばかりなのに、記事を投稿です。(笑)
読み終わった本のレビューを書いておこうと思ったからです。
東野圭吾さんの「片想い」を読みました。
600ページ越えの分厚い文庫本ですが、バイトの行き帰りに読んでいると、かなり早く読み終わりました。
「大学時代の女友達は、10年後に再会したとき、男の姿をしていた」というのが、この物語の始まり。
殺人事件などもストーリーに絡んでくるものの、この作品での最大のテーマは、「男とは何か、女とは何か」ということです。
「男と女は、メビウスの帯のような関係だ」ということで、人は誰もが男であり、女である。
また、人はそのどちらでもない。
そんな深いテーマが、この作品で扱われていました。
とにかく深いんです。
言葉では説明しにくいです。
実際に読んでいただけたら、きっと深く考えさせられます。
また、タイトルの「片想い」の意味。
様々な形ではあるが、きっと誰もが経験します。
このタイトルには、多くの意味が込められているのです。
あと、クライマックスは悲しかった……。
仕方がないのかもしれないけど、辛い終わりでした。
評価: ★★★★★★☆☆☆☆
テーマが非常に難しいので、完全に理解することなどできません。
ただ、自分の生き方に苦しむ人達の気持ちが少しでも分かったなら、この作品を読んだ価値は十分にあると思います。
来週からは、東野圭吾さんの「変身」を読もうと思います。