Krosa

兵庫県在住の社会人(6年目)が、日々の出来事を日記感覚で綴ります。

ナミヤ雑貨店の奇蹟 (東野圭吾)

※ネタバレ注意!
 
 
実家に帰っています。
まだ短期バイトも決まっていないので、とにかく暇です。(笑)
 
 
で、時間があると、読書が進む。
ナミヤ雑貨店の奇蹟」という本を読み終えました。
 
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ハリー・ポッター」シリーズを読み終え、1年3か月ぶりに東野圭吾さんの作品に戻りました。
まだ文庫化されていないのですが、大学の図書館で借りることができたので、じっくり読むことができました。
 
全体的な感想としては、登場人物の繋がり方が非常に面白かった、ということです。
この作品は5章に分かれており、それぞれの章でスポットライトを浴びる人物が異なります。
しかし、「ナミヤ雑貨店」という不思議な場所が彼らを繋げ、1つの大きな流れを作っているのです。
その繋ぎ方が綺麗で、感心しました。
 
また、過去と現在との繋ぎ方もよかったです。
現実には起こりえない現象なのですが、決してファンタジーではなく、むしろ現実的。
そんな複雑な印象を受けました。
 
個人的に興味深かった章は、「第四章 黙禱はビートルズ」。
この章の主人公・浩介が、夜逃げをしようとする両親についていくべきかどうか悩み、ナミヤ雑貨店に相談します。
結局、浩介は夜逃げの最中に逃亡し、両親と離れる、という道を選んだわけですが、その後の両親の行動に鳥肌が立ちました。
息子を守るために両親が心中したことを知ったとき、これこそ本当のなんだと実感しました。
親が子を思う気持ちは、何よりも大きくて、かけがえのないものなんだと分かり、感動しました。
 
このような感じで、他の章にも心温まる物語があり、この1冊を読み終えるときには、何だかスッキリとした気持ちになりました。
こういう作品が書ける東野さんは、本当にすごいですね。
 
それでは、評価をします。
 
評価: ★★★★★★★★★☆
 
久しぶりに読んだ東野作品、とても素晴らしかった。
満点にしようか悩みましたが、ちょっと辛口にしておきました。
 
 
東野圭吾作品 読了リスト (2012/4 -)
 
01 放課後 (2012/5/10 - 2012/5/31)
06 魔球 (2012/9/18 - 2012/9/24)
15 宿命 (2012/8/9 - 2012/8/21)
26 怪しい人びと (2012/9/25 - 2012/10/5)
18 変身 (2012/9/10 - 2012/9/14)
30 あの頃ぼくらはアホでした (2012/6/21 - 2012/7/4)
33 名探偵の掟 (2012/7/24 - 2012/8/8)
44 片想い (2012/8/28 - 2012/9/8)
48 時生 (2012/6/1 - 2012/6/21)
49 ゲームの名は誘拐 (2012/8/23 - 2012/8/28)
65 流星の絆 (2012/7/5 - 2012/7/23)
73 あの頃の誰か (2012/4/10 - 2012/4/24)
78 ナミヤ雑貨店の奇蹟 (2014/1/27 - 2014/2/8)