Krosa

兵庫県在住の社会人(6年目)が、日々の出来事を日記感覚で綴ります。

万能鑑定士Qの事件簿 II (松岡圭祐)

※ネタバレ注意!
 
 
今週の水曜日に、「万能鑑定士Qの事件簿 II」を読み終えました。
 
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先週読んだ「万能鑑定士Qの事件簿 I」の続きでした。
 
あらゆる鑑定をパスする完璧な偽札が現れ、日本はハイパーインフレに。
コンビニ弁当は数千円から数万円、JRの一区間分の運賃も9000円となった世界。
そんな中で、万能鑑定士・凜田莉子と記者・小笠原悠斗は、それぞれで偽札の謎を追っていきます。
 
 
偽札が出回ったことで、ハイパーインフレが発生。
作中には、硬貨やドルで支払いを求められる場面が何度も登場します。
「もし偽札騒動が起こってハイパーインフレになったら、ボクの地道な500円玉貯金が役に立ったりするのかな」なんて呑気なことを考えながら読んでいました。(笑)
 
本作でも、莉子によって様々な豆知識が披露されます。
猫とキウイフルーツ、球場建設と方角、地図や航空写真の複製防止策など、読んでいて勉強になります。
まあ、日常生活で使う機会は少なそうですが。
 
終盤は、物語の核心に迫っていきます。
力士シールと偽札騒動の関係、そして一連の事件を引き起こした人物。
細かい伏線も、しっかりと回収されていきます。
 
偽札のトリックは、知って驚きました。
最初は「それは可能なのか?」とも思いましたが、莉子の推理を聞いていて、だんだんと納得していきました。
ファンデルワールス力や二酸化ケイ素といった理系の内容が関係していましたが、かえって理解しやすかったですね。
 
で、犯人についてですが、こちらも意外でした。
ボクの中では完全に信用していた人物だったので、なかなか衝撃的でした。
動機も「なるほどね」という感じでした。
 
 
ということで、上下巻で描かれた力士シール篇。
どういう風に力士シールと偽札が繋がるのか疑問でしたが、面白い発想だと思いました。
 
評価: ★★★★★★★★★★
 
「ちょっと甘いかな」とも思いましたが、個人的には好きな作品なので、満点ということで。
 
主人公が女性というのがボクには新鮮だからか、非常に読みやすいですね。
知恵もつくし、いい作品に出会えたと思います。
 

 
万能鑑定士Q」シリーズ 読了リスト
 
 
01 万能鑑定士Qの事件簿 I (2014/6/5-2014/6/11)
02 万能鑑定士Qの事件簿 II (2014/6/11-2014/6/18)