このブログでも度々登場する、工学実験の授業。
単位を落とすと、その時点で留年が確定してしまうので、生半可な気持ちで受講するわけにはいきません。
で、先週の実験で、「コンピュータで運動方程式を解く」というテーマが与えられました。
自分でプログラムを組み、それを実行することで運動方程式の解を表すグラフを描く課題です。
しかし、簡単すぎる運動方程式を扱うのでは許してくれません。
「非現実的でもいいから、面白い運動を扱うこと」と指示を受け、ボクは「クーロン力を絡めた放物運動」を考えることにしました。
概要を説明すると、
・xy座標での運動
・考える力は、重力とクーロン力のみ
・負電荷を投げる角度は0度から90度まで1度ずつ変える
・それぞれの角度について、最初にy=0となったときのxの値をグラフにプロットする
・ルンゲ・クッタ法を用いる
というもの。
プログラミングが苦手なボクにとって、この課題は絶望そのもの。
しかも、1週間で完成させて提出しないと留年決定。
ただならぬプレッシャーを感じながらプログラムの制作にかかりました。
ところが、何度やり直しても失敗ばかり。
「ルンゲ・クッタ法を用いる」という条件がハードで、思い通りに動作してくれませんでした。
プログラムが完成するまでは、本当に生きた心地がしませんでした。
「明日も今と同じところで行き詰っているのか」なんて考えたりすると、泣きそうでした。
しかし、待ち望んだ瞬間は不意に訪れました。
自分が予想していたグラフが描かれたとき、心の底から安堵しました。
木曜日に制作を始め、食事や読書、睡眠の時間も削って取り組み、完成したのは土曜日の夕方でした。
途中で何度も諦めかけましたが、粘り強く頑張ったおかげで、何とかプログラムを作ることができました。
諦めないことの大切さを、こんなに痛感したのは初めてでした。
自慢するほどのものではありませんが、必死に努力した結果ということで、記念にグラフを載せてみます。
x軸は角度、y軸は進んだ距離(すなわちxの値)を表しています。
普通の放物運動と大きく違うのは、90度で投げたときのxの値ですね。
ということで、久しぶりに本気で頑張った出来事だったので、記事にしてみました。