Krosa

兵庫県在住の社会人(6年目)が、日々の出来事を日記感覚で綴ります。

万能鑑定士Qの事件簿 Ⅰ (松岡圭祐)

※ネタバレ注意!
 
 
先日観に行った映画「万能鑑定士Q -モナ・リザの瞳-」に影響され、ぜひ原作を読んでみたいと思いました。
ということで、原作の小説を購入してみることに。
 
記念すべき1作目は、「万能鑑定士Qの事件簿 Ⅰ」です。
 
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万能鑑定士Q」シリーズのキャッチコピーは、「面白くて知恵がつく 人の死なないミステリ」。
殺人事件を扱わない分、そういうのが苦手な人にとっても読みやすいと思います。
 
 
では、内容について。
 
万能鑑定士・凜田莉子
猫のように大きな瞳を持ち、モデルのようなプロポーションの美人でありながら、その強い感受性によって得た膨大な知識と観察眼で、万物の真価・真相を見抜いていく――。
そんな、稀代のヒロインが活躍する物語です。
 
莉子とともに事件を追うのは、もう一人のメインキャラクターで「週刊角川」の記者・小笠原悠斗
ある事件の調査で莉子のもとを訪れるのですが、そこで彼女に魅了されます。
少し頼りない彼ですが、パーフェクトな莉子とは違い、感情移入しやすいです。
 
1巻では、東京23区にはびこる「力士シール」が扱われています。
このシールに関して、実際にネットで話題になったこともあるようで、なかなか現実感のある話です。
 
また、この巻では莉子の過去についても少し明かされています。
今では驚異的な推理を展開する彼女が、なんと昔は極度の劣等生だったのです。
そんな落ちこぼれの莉子が、どのようにして万能鑑定士へと成長したのかを知ることができます。
 
キャッチフレーズにもある「面白くて知恵がつく」という点も、非常に興味深い。
ライターのシールから始まり、北極と南極の違いや聴覚のマスキング効果、さらには摩周湖の扱いなど、幅広い情報を教えてくれます。
ストーリーを楽しみながら知識まで得られるとは、なんという贅沢。(笑)
 
 
といったように、かなり面白い作品でした。
これまでに何冊も本を読んできましたが、女性が主人公の物語って意外と少ないので、新鮮でした。
 
万能鑑定士Q」シリーズは、基本的に1冊で1つの話が完結するのですが、1巻については例外で、2巻に話が続いています。
なので、「力士シール」についての感想は、2巻を読み終わってから書くことにします。
 
評価: ★★★★★★★★★☆
 
ストーリー展開もいいし、情景描写も詳しいので、とても読みやすかったです。
1巻がかなり面白かったので、しばらくは「万能鑑定士Q」シリーズを読んでみようかと思います。
 

 
万能鑑定士Q」シリーズ 読了リスト
 
 
01 万能鑑定士Qの事件簿 Ⅰ (2014/6/5 - 2014/6/11)