※ネタバレ注意！
先日、「万能鑑定士Qの事件簿 III」を読み終えました。
シリーズ3作目。
音を利用した詐欺の真相に迫るストーリーです。
冒頭から、ハース効果による詐欺が発生。
店のBGMに密かに咳やくしゃみが混ざることで、無意識のうちに客は不快感を覚え、すぐに店を出てしまう。
こうすることで、店の売り上げを減らそうという内容でした。
実際に経験したことはありませんが、咳やくしゃみが連続的に起こる店には不快感を感じるでしょうね。
面白い発想だと思いました。
その後の、英語のリスニングテストにモスキート音を使ったトリックについては、見当がついていました。
確かに、このテストにおけるモスキート音の意味を知っているなら、どんなに成績の悪い学生でも満点ですよね。
ノロウィルスやCDレンタルといった伏線は、どのように終盤に繋がるのか気になっていましたが、その結果には驚きました。
一連の事件の犯人・西園寺響の巧妙な仕掛けには、悪者とはいえ、何度か感心してしまいました。
ラストの、莉子と西園寺の対決は、「さすが凜田莉子だ」と言いたくなるような結末でした。
板前さんが味噌汁の椀の蓋に水滴をつけてるなんて、この本を読まなかったら知る機会もないようなことですが、いざ知ると爽快です。（笑）
ということで、全体的に面白かったです。
特に、トリックの発想が独創的でよかったと思います。
評価： ★★★★★★★★★☆
「万能鑑定士Q」シリーズ、どっぷりハマってます。（笑）
「万能鑑定士Q」シリーズ 読了リスト
01 万能鑑定士Qの事件簿 I （2014/6/5-2014/6/11）
02 万能鑑定士Qの事件簿 II （2014/6/11-2014/6/18）
03 万能鑑定士Qの事件簿 III （2014/6/19-2014/6/29）
