※ネタバレ注意!
4コマ目の授業が休講だったので、午後から映画に行ってきました。
ロボット映画を観に行ったしんのすけとひろしだったが、その帰り道、ひろしがギックリ腰に。
治療のため、マッサージ店へ向かうひろし。
しんのすけ、みさえ、ひまわりが家で待っていると、帰ってきたのは、なんとロボットになったひろしだった!
ロボットの夫に動揺するみさえと、ロボットの父に喜ぶしんのすけ。
料理も庭の掃除も完璧にこなす「ロボとーちゃん」だったが、その裏には、家庭での立場が弱くなった日本の父親たちの復権を企む「父ゆれ同盟」による陰謀が……。
正気を失った父親たちによる「父親革命」によって、街はパニックに。
果たして、野原一家の、そして、ひろしの運命は!?
「家族愛」や「父親」がテーマです。
序盤は、ロボとーちゃんが現れて、その機能を披露する展開。
ロボとーちゃんが電気ではなく灯油で動くという点に少々驚きました。
中盤から、ストーリーに深みが出てきます。
現代において父親の立場が弱くなったことを取り上げ、父親革命が起こる。
亭主関白がいいとは言いませんが、やっぱり父親のことも尊重すべきですよね。
個人的には、本物のひろしとロボットのひろしが野原家で言い争う場面が印象的でした。
ロボひろしには、本物のひろしの意識がコピーされているので、家族のことを思う気持ちは同じ。
でも、ロボットはあくまでも偽物。
本物の父親を前に、その事実を受け入れることに苦悩するロボひろしが、何だか可哀想でした。
終盤は、やや訳の分からない展開があり、少し戸惑いました。
しかし、野原一家とロボとーちゃんが一致団結し、危機を乗り越えていくのはイイ感じ。
特に、ロボとーちゃんのために大嫌いなピーマンを食べるしんちゃんがカッコよかったです。
ボクは、父親という立場には程遠い人間ですが、もしそんな日が来るのなら、どういう父親になるのだろう。
そもそも、父親のあり方が今とは違うかもしれない。
いろいろ不安なことがあるのは事実です。
しかし、この作品を観て、改めて「家族っていいな」と感じました。
ボクも、野原一家のような家庭を築きたい。
ひろしのような父親になりたい。
あの家族には、夢や希望がたくさん詰まっていると思うのです。
ということで、深く考えれば難しめのストーリーだったかもしれません。
まあ、クレヨンしんちゃんを楽しむ子供たちには、ロボとーちゃんが活躍するだけで十分なのでしょうけどね。
評価: ★★★★★★★★☆☆
「感動した!」ってほどではなかったけれど、心に刺さる作品でした。
世間のお父さん方が観ると、考えることも多いのではないでしょうか。