※ネタバレ注意!
甘えん坊で頑固な4歳の男の子・くんちゃんの成長の物語。
生まれてからずっと両親の愛情を1人占めして育ってきたくんちゃん。
しかしある日、妹のミライちゃんが家族の仲間入りを果たし、両親はミライちゃんに付きっきり。
あっという間に愛情を奪われたくんちゃんは、どうやって両親からの愛を取り戻すのか。
というのが本作の見どころの1つなのですが、このシチュエーションが、妹と2人兄妹の私としては非常にしっくりくるんです。
作中、くんちゃんのおじいちゃんがミライちゃんを動画撮影する場面で、「妹ばかりじゃなくて、自分も撮ってほしい」とくんちゃんが割り込んでくるのですが、私の母によると、幼い頃の私も全く同じことをしていたのだそう。
恐ろしいぐらいくんちゃんに感情移入できました。(笑)
そんなくんちゃんの前に、中学生になったミライちゃんがやってきて、物語はさらに進んでいきます。
正直言って、そんなにミライちゃんは活躍しませんでしたが、「ハチゲーム」のシーンは最高でした。
あんなに微笑ましい場面は、なかなかありません。
未来のミライちゃんの他にも、幼い頃のお母さんや、お父さんの面影を残した青年など、いろんな人がくんちゃんの前に現れ、くんちゃんの成長に影響を与えていきます。
不思議な経験をして成長するくんちゃんが、まるで自分のことのように感じました。
ストーリー全体として大きな山場はないし、「未来のミライ」というタイトルも本作を象徴しているとは言えませんが、こんなに楽しくて心に残る作品は久しぶりです。
コナンの映画以外では滅多に買わないパンフレットも購入しましたし、近いうちに原作小説も買って読むつもりです。
この「未来のミライ」ワールドに、もう少し浸っていたい……。
評価: ★★★★★★★★★★
来月の盆休みの頃に、もう1度映画を観に行こうと思います。