Krosa

兵庫県在住の社会人(6年目)が、日々の出来事を日記感覚で綴ります。

パラドックス13 (東野圭吾)

※ネタバレ注意!
 
 
春休みに入って、順調に本を読み進めております。
今回は、「パラドックス13」という作品を読みました。
 
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大学の図書館で借りたので、表紙はボロボロ。(笑)
しかし、中身は非常に興味深いものでした。
 
 
3月13日13時13分13秒からの13秒間に「P-13現象」が起きる、というストーリー。
これだけでは意味不明ですが、読んでいくうちに、だんだんと内容が明らかになっていきます。
 
要するに、この13秒の間に死んだ人間は、それまで過ごしていた世界とは違う「並行世界」の中に生まれ、宇宙の自浄作用に耐えなければならないわけです。
……って、これでも難しいか。(笑)
とにかく、抽象的な現象を扱った物語なので、実際に読んでみないと理解できないと思います。
 
 
ということで、ここから先は、「パラドックス13」の内容を知っているという前提で書きます。
 
序盤を読んでいるときに、「P-13現象の最中に死んだ人間が取り残されるんだな」というのには気づきましたが、「動物の知性」や「時間跳躍」といったことは予想もしていなかったので驚きました。
また、P-13現象が再び訪れるというのも、面白い展開だなと思いました。
 
で、2度目のP-13現象を乗り越えた者だけが、元の世界に戻る(?)ことができる。
そういう風にボクは理解したのですが、これで合っているのでしょうか。
 
もしそうなら、一つ疑問があります。
クライマックス、現実世界において川瀬は銃で撃たれますが、ここで死ぬということは、並行世界でも彼は死んだことになりますよね?
ということは、小峰と一緒に飛び降りて、川瀬も死んだのでしょうか。
そういう描写はありませんでしたが、確かに川瀬もP-13現象の間に死のうとしていたので、そうなら辻褄は合うのですが……。
 
 
というわけで、正直言うと、あまり理解できませんでした。(笑)
ややこしい点が多くて、一回読んだだけでは分からないこともあります。
 
でも、ストーリーの流れは非常に面白くて、どんどん読み進めることができました。
並行世界のことを想像すると恐ろしいですが、こういう発想に驚きました。
 
では、評価の方を。
 
評価: ★★★★★★★★☆☆
 
もっと理系な話かと思っていましたが、そんなことはなかったですね。
ミステリーで有名な東野圭吾さんですが、今回のようなSF寄りの作品も楽しかったです。
 
 
東野圭吾作品 読了リスト (2012/4 -)
 
01 放課後 (2012/5/10 - 2012/5/31)
06 魔球 (2012/9/18 - 2012/9/24)
15 宿命 (2012/8/9 - 2012/8/21)
26 怪しい人びと (2012/9/25 - 2012/10/5)
18 変身 (2012/9/10 - 2012/9/14)
30 あの頃ぼくらはアホでした (2012/6/21 - 2012/7/4)
33 名探偵の掟 (2012/7/24 - 2012/8/8)
44 片想い (2012/8/28 - 2012/9/8)
48 時生 (2012/6/1 - 2012/6/21)
49 ゲームの名は誘拐 (2012/8/23 - 2012/8/28)
65 流星の絆 (2012/7/5 - 2012/7/23)
68 パラドックス13 (2014/2/26 - 2014/3/6)
73 あの頃の誰か (2012/4/10 - 2012/4/24)
78 ナミヤ雑貨店の奇蹟 (2014/1/27 - 2014/2/8)
81 夢幻花 (2014/2/11 - 2014/2/25)