※ネタバレ注意!
(今回は本当にネタバレしてます)
昨日から上映が始まった「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」を観てきました。
MCU映画の27作目であり、MCU版スパイダーマンの3作目となる本作。
前作「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」の最後の最後が、スパイダーマンの正体が世界中にバレたところで終わったので、この後どうなるのかがとても気になりました。
本作はこのシーンから始まるので、当時のワクワクを一気に思い出して、すぐに映画の世界に入り込めました。
序盤は、いかにも前作の続きという感じで物語が進んでいきましたが、「スパイダーマン」シリーズ(2004〜2007年)や「アメイジング・スパイダーマン」シリーズ(2012〜2014年)のヴィランが登場し始めると、徐々にMCU作品から離れたような展開になっていきました。
そして、中盤もそろそろ終わりかという頃、まさかのサプライズ!
「スパイダーマン」シリーズのスパイダーマン(トビー・マグワイア)と、「アメイジング・スパイダーマン」シリーズのスパイダーマン(アンドリュー・ガーフィールド)が本作に登場したのでした。
先月までに入手していた本作のチラシなどには、「過去シリーズのスパイダーマンが勢揃い……!?」的なことが示唆されていました。
それが実現すれば、確かにスペシャルな作品になるのは間違いないと思いましたが、やっぱり「大人の事情」は避けられないはずなので、まあないだろうと考えていました。
それなのに、よくこんな共演が現実になったなと、純粋に感動しました。
学生時代から映画館でスパイダーマンを観てきた身としては、これほど嬉しいことはそうそうありません。
登場こそ「えっ、こんなあっさりと出てくるの!?」と驚くほどでしたが、過去シリーズの2人のスパイダーマンもやっぱりカッコよかったですね。
相応に歳を取っているのもいいし、そんな2人がスパイダーマンとして戦っているのも素晴らしかったです。
2人のスパイダースーツの見分けが難しくて、いま映っているのがどっちのスパイダーマンかわかりにくかったのだけが残念でした。(笑)
そして、ラストはMCUのスパイダーマン(トム・ホランド)の決断。
過去シリーズのキャラクターはもちろんですが、MJやネッドなどの本作の登場人物たちとも別れることになるとは、予想していませんでした。
孤独な道を、それでも前を向いて進み始めたピーターが描かれ、本作は終了しました。
世界中からピーターの記憶を消したことで、MCUキャラクターたちとの繋がりもなくなったということだと思いますが、今後、スパイダーマンはどうなっていくのでしょうか?
全スパイダーマンシリーズの集大成として、ある意味キリのいい終わり方ではありますが、まだまだスパイダーマンの活躍を観ていたい僕には、少し寂しいです。
あと、本作を観ると、それぞれのスパイダーマンシリーズの内容って、うまい具合に重なったりズレたりしていたんだなと実感しました。
各世界のヴィランのこともそうですし、3人のスパイダーマンがそれぞれ失った大切な人が違うというのも面白い設定だなと思いました。
もちろん、2004年の1作目から考えていたわけではないでしょうが、それでもこういう形でまとめてきたのはスゴいです。
とにかく、本当に素晴らしい作品を観させていただきました。
これだけ心に響いた映画は、いつ以来だろうか。
2022年、1発目から大当たりの作品でした。
評価: ★★★★★★★★★★
パンフレットも買って本格的に余韻に浸ろうかとも思ったのですが、パンフレットの中身がネタバレなしでイマイチ、みたいな意見を多く見かけたので、パンフレットはやめました。
その代わり、浮いたお金で本作をもう1回映画館で観ようかと思っています。
家のテレビで観るのとは、また全然感動も違うと思うので……。