※ネタバレ注意!
米澤穂信さんの「いまさら翼といわれても」を読み終えました。
古典部シリーズの6作目。
6つの短編が収録されています。
「連峰は晴れているか」以外の短編は全て初見で、わくわくしながら読みました。
雰囲気はどれも暗めで、読み終えて気分がスカッとするわけではありませんが、古典部メンバーの内面が掘り下げられた面白い作品ばかりでした。
どれが1番気に入ったかというと、表題作と悩みつつも「鏡には映らない」かなと思います。
奉太郎の中学時代の出来事が描かれましたが、「氷菓」の物語が始まるまでにこんなことがあったのかと驚きました。
こうなると、奉太郎と里志の出会いの話なんかも読みたいですね。
表題作「いまさら翼といわれても」は、奉太郎とえるの関係が大きく進展して温かい感じで終わるのかと思いながら読みましたが、なかなか重苦しいまま終わったので意外でした。
この話の続きがどうなっていくのか、気になります。
古典部シリーズも、高2の夏まで進みました。
高校3年間で考えると、まだ半分も終わっていないわけですが、この先どういう展開が待っているのか楽しみです。
評価: ★★★★★★★★★☆
ところで、古典部シリーズ7作目はいつ頃発売されるのでしょう?
どの雑誌にも連載はないようですし、7作目は書き下ろし長編になるのかな?
それが発売されるまでに、「米澤穂信と古典部」も読みたいですね。
古典部シリーズ 読了リスト (2020/06/01 - 2020/08/12)
1. 氷菓 (2020/06/01 - 2020/06/05) ★×8
2. 愚者のエンドロール (2020/06/08 - 2020/06/12) ★×9
3. クドリャフカの順番 (2020/06/15 - 2020/06/29) ★×9
4. 遠まわりする雛 (2020/06/30 - 2020/07/14) ★×8
5. ふたりの距離の概算 (2020/07/14 - 2020/07/24) ★×9
6. いまさら翼といわれても (2020/07/28 - 2020/08/12) ★×9