※ネタバレ注意!
古典部シリーズの5作目。
いよいよアニメ化されていないエピソードが読めます。
本作では、ついに奉太郎たちが高校2年生になります。
そして、古典部に新1年生の大日向友子が仮入部してきます。
古典部は、あの4人の感じが好きなので、友子が入ってくるとその関係がどうなるかと思っていましたが、わりとすんなり収まっていたように思います。
あと、奉太郎の推理は冴えまくりでしたね。
お前、本当に高校生か。(笑)
喫茶店の名前を推理するのも見事でしたが、クライマックスに友子に話した推理には驚きました。
本作は、いつも以上に伏線が散りばめられていた印象です。
タイトルにもある「ふたり」は、もちろん奉太郎とえるのことなのだろうと思いながら読み始めましたが、作中では複数の意味で使われていました。
読了後は、なかなか奥が深いタイトルだなと感心しました。
本作は、これまでのシリーズ作品の中で最も切ない結末だったと思います。
「どうせ友子が戻ってきてハッピーエンドなんだろ」と思っていましたが、その予想は良くも悪くも裏切られました。
評価: ★★★★★★★★★☆
本作も、やっぱりアニメ化してほしいですね。
特に、友子がどういうビジュアルで描かれるのか、気になります。
古典部シリーズ 読了リスト (2020/06/01 - )
1. 氷菓 (2020/06/01 - 2020/06/05) ★×8
2. 愚者のエンドロール (2020/06/08 - 2020/06/12) ★×9
3. クドリャフカの順番 (2020/06/15 - 2020/06/29) ★×9
4. 遠まわりする雛 (2020/06/30 - 2020/07/14) ★×8
5. ふたりの距離の概算 (2020/07/14 - 2020/07/24) ★×9